WABARA
ROSE
PLANTS

ばら苗 / 園芸用品

INDOOR
ROSE PLANTS

「おへやで育てるばら」

朝、目覚めると昨日よりも少し綻んだ蕾。少しずつ色づきはじめた。
それから数日、いつの間にか花がさいていた。
楚々とした美しさに、日々、心がときめく。

満開になった花。
少しずつ色褪せながらも、まだ健気に咲いている。
茶色くなった花柄にもまた、愛おしさを感じる。

花が終わり、少し寂しさを感じていると、ひょっこり葉の元から新たな芽が伸び始めている。
緑の葉っぱは、次の花を目指しているのだ。

大きな変化が毎日あるわけではないけれど、一日一日、少しずつ変化し成長している。
なにげなく眺めることが楽しい。
日々の発見、毎日のときめき。
おへやで育てるばら。

DAILY CHECK

毎日のチェックと水やりの基本

おへやで育てるばらを長く楽しむために、まずは「毎日のチェック」と「水やりの3原則」だけ覚えていただければ十分です。
朝、お苗をのぞくときの30秒で大丈夫です。

(1)毎日の30秒チェック
朝、お苗をのぞくときに次の4点だけ確認してください。

● 葉の張り
元気なサイン:ピンと張っている/注意のサイン:朝でもしんなりしている

● 新芽の色
元気なサイン:明るい黄緑〜緑/注意のサイン:黒ずみ・しおれ

● 株元のにおい
元気なサイン:土のような清涼な香り/注意のサイン:ドブ臭・腐敗臭

● 培地(パフカル)の硬さ
元気なサイン:しっとり柔らかい=水OK/注意のサイン:少し硬く感じる=給水タイミング

注意のサインが一つでも見えたら、「気になるサインと応急処置」のセクションを参照してください。
(2)水やりの3原則
おへやで育てるばらの培地は水もちがとても良いので、普通の土の感覚で水をあげると、根が呼吸できなくなり、根腐れの一番の原因になります。次の3つだけ守ってください。

原則① 水位は「株のサイズ」で調整する
受け皿の水位は、培地の底が浸る程度が目安です。
・小さい苗(届いた直後・剪定直後の小さな株) … 5mm程度の浅い水位。水を吸う力が弱いため、深い水位だと過湿になります。一度水を与えたら、培地が少し軽く感じるまで待ってから次の水をあげてください。
・大きく育った苗 … 1cm程度まで深くしてもOK。吸水量が増えるので、水切れにご注意ください。

いずれの場合も、お皿に常に水が溜まりっぱなしの状態は避けてください。培地に空気が入る時間が必要です。

原則② 給水サイクルは「気温と季節」で調整する
朝に給水したら、夕方〜翌朝までにお皿の水位がほぼゼロになるくらいが基本のサイクルです。
・暑い時期(夏・室温25℃以上)や大きな株 … 半日で乾いて葉がしんなりすることがあります。様子を見て、朝と夕方の2回給水したり、水位を少し深め(1cm)にして対応してください。
・寒い時期(冬・室温15℃以下)や小さな株 … 水を吸う量が大きく減ります。1〜2日かけて乾かす感覚で、週1〜2回の給水で十分です。

給水のたびに「全部使い切ったか」と「培地の硬さ(しっとり/少し硬い)」を見るだけで、根腐れリスクは大きく下がります。

原則③ 季節の変わり目は要注意
春から夏、秋から冬など、気温が大きく変わる時期は、これまでの給水量が合わなくなります。1〜2週間は毎日の観察を丁寧に行い、水量を少しずつ調整してください。
(3)全体が乾いてしまったとき
水やりの間隔が空いてキューブ全体が乾いてしまった時は、1/3〜1/2ほどの高さの水に1分ほどつけて水が行き渡るようにします。

その後は普段通り、底面給水のお皿に5mm〜1cm程度の水位で管理してください。
(4)長期外出のとき
数日以上お部屋を空ける場合は、いつもより水の管理を「持続できる形」に変えるのがおすすめです。

器を「広く浅く」に変える
同じ水量でも、表面積が広く水深の浅い容器(トレイなど)に置き換えると、(a)水量を多く確保でき、(b)水面と空気の接触が増えて水の傷みが遅くなり、(c)培地全体に水が均一に届きやすくなります。
水深は1cm程度を上限に、容器の底面が広いものを選んでください。

WABARA AG+リキッドを通常通り入れる
AG+リキッドの銀イオンは水中で安定しているため、数日〜数週間の長期間にわたって水の傷みと菌の繁殖を抑える効果が持続します。長期外出時こそ威力を発揮する資材です。
濃度は通常通り、苗の場合は水300mlに1滴の目安です。

置き場所の温度
いつもより少し窓際から離し、高温になりすぎない場所に置いてください。直射日光が長時間当たる場所は避けます。

※オキシドール(過酸化水素水)は水中で1〜2日で分解してしまうため、長期外出には向きません。長期の水質維持はAG+リキッドにお任せください。
※1週間以上ご不在になる場合は、ご家族やご近所の方に水の補充をお願いするか、植物用の自動給水器の併用もご検討ください。

私たちの失敗例や、お客様の育成不良の事例を見ても、うまく育たない原因の90%以上は水のやりすぎです。
おへやで育てるばらは「水を切らさない」よりも、「少し乾く時間をつくり、土の中に新鮮な空気を送る」ことを大切にします。

まずは基本の水やりと管理方法を動画でご覧ください。
水をため続けず、「水がなくなって少し軽くなったら足す」のが基本です。

BASIC CARE

日常のお手入れレシピ

植木鉢でなくても大丈夫。カップやお皿などのお好きな器に入れて、明るい場所に置くのがきほんです。
花が終わったあとも、環境が合えば繰り返し花を咲かせることができます。

(1)苗が届いたら最初にすること
苗が届いた直後は輸送のストレスがあるため、最初の1週間は水管理にやさしいレシピで養生してあげましょう。

到着直後の養生レシピ(1週間継続)
水500mlに対し、
・WABARA AG+リキッド / 1〜2滴
・オキシドール(3%)/ 2.5ml(小さじ半分)

この水を底面給水のお皿に入れて、5mm程度の浅い水位で管理してください。輸送中に水質が傷んでいる可能性があるため、AG+リキッドとオキシドールで水と培地環境をリセットします。

※オキシドールと東京8は同じ日に同時に使わないでください。オキシドールが東京8の微生物の働きを止めてしまいます。到着後の養生が終わってから、東京8をご使用ください。
(2)月1回の「衛生週」(おすすめ)
おへやで育てるばらで一番大切なのは「根腐れ予防」です。月に1週間、培地と水の環境をリセットする「衛生週」を組み込むのがおすすめです。

衛生週のレシピ(1週間、毎回の水補充に使用)
水500mlに対し、
・WABARA AG+リキッド / 1〜2滴
・オキシドール(3%)/ 2.5ml(小さじ半分)
・ハイポネックス / 0.25ml(2000倍・通常の半量)
ハイポネックスを半量にするのは、オキシドールが肥料成分の一部を分解してしまうためです。

衛生週中に避けるもの
東京8、リキダス、メネデール、SOIL DROP は、オキシドールと同時に使うと効果が落ちるため、衛生週は休ませます。

衛生週が終わったら
48時間(2日)空けてから、通常の基本レシピに戻し、東京8もご使用いただけます。

※衛生週は月1回(毎月1日〜7日など)と決めておくと、ご家族や同居の方とも管理を分担しやすくなります。
(3)通常の基本レシピ
衛生週以外の3週間は、栄養と活力を補う基本レシピで管理します。

作り置きできる基本液(1L作る場合・冷暗所で1週間保管可)
・ハイポネックス / 1ml(1000倍)
・WABARA SOIL DROP / 1ml(1000倍)
・WABARA AG+リキッド / 1~2滴

毎回の底面給水にそのまま使えます。SOIL DROPは毎回入れても問題ありません(海洋性のバランスミネラルで、過剰になりにくい配合です)。

東京8の使い方
東京8は生きた微生物の資材なので、作り置きには向きません。お水を補充するたびに、その都度直接お水に足してください。
・毎回入れる場合:水1Lに1ml(1000倍)
・週1回まとめて入れる場合:水1Lに2ml(500倍)
どちらでも結構ですが、毎回の方が培地内の微生物相が安定しやすいです。

※東京8とオキシドールは同日に使わないでください。基本レシピの日と、衛生週は完全に分けて運用してください。
(4)置き場所
室内は日照不足になりやすいため、なるべく明るい場所に置いてください。
光合成ができる環境を確保することで、株が健やかに育ちやすくなります。

ただし、真夏や真冬、また曇天続きの後の強い日差しや、急な高温には注意が必要です。
明るい場所を選びつつ、気温が高くなりすぎたり低くなりすぎたりしないようにご注意ください。

光が少ない場所で育てたい場合は、植物育成ライトの併用もおすすめです。
(5)うつわ
通気性が必要なので、器の側面とキューブの間に少し隙間ができる大きさの器をお選びください。
とくに小さい苗は、縁の浅い通気性の良い器の方が管理しやすいです。
まっすぐ置かなくても大丈夫です。横でも、斜めでも、ハンギングでも、枝ぶりを楽しんでください。
(6)寄せ植え
複数の苗を一つの器に入れて、寄せ植えをすることもできます。
自由な発想で、新たな楽しさを発見してください。

TROUBLE SHOOTING

気になるサインと応急処置

「ちょっと元気がないな」と感じたら、症状別に下記の対処をお試しください。
おへやでばらを育てるときに一番注意することは「根腐れ」です。多くの場合、強い薬剤を使わなくても改善します。

(1)葉色が薄くなる・元気がない
葉の色が黄緑〜薄黄色になる症状には、複数の原因があります。見た目では区別が難しいため、必ず次の順序でチェックと対処を行ってください。

ステップ① まず根腐れの兆候がないかチェック
・株元から悪臭(ドブ臭・腐敗臭)がしないか
・株元を指で軽く押して、ふにゃっと軟化していないか
・培地の表面に強いぬめりや黒ずみがないか

どれか一つでも当てはまる場合は、根腐れの可能性が高いです。「(5)根腐れが疑われるとき」へ進んでください。
※根腐れの場合に活力剤や鉄分を入れると、かえって悪化させることがあります。順序を守ってください。

ステップ② 根腐れ兆候がなければ、活力ケアで2週間様子を見る
水500mlに対し、
・WABARA SOIL DROP / 0.5ml(1000倍)を毎回の水やりに
・リキダス / 0.5ml(1000倍)を週1回、別日に底面給水

SOIL DROPのミネラルとリキダスのコリン・フルボ酸で、根の活力と養分吸収を整えます。多くの場合、2週間以内に葉色が改善します。

ステップ③ 2週間しても改善しない場合は、鉄分を補給
上記でも改善しない場合は、鉄分が足りていない可能性があります。
・メネデール / 水500mlに5ml(100倍)を、葉に霧吹き+底面給水で週1〜2回

メネデールは鉄分を直接補給する活力素で、48時間以内に葉色の改善が見えはじめることが多いです。
(2)新芽の伸びが鈍い・元気がない(悪臭はなし)
葉や株元に異常はないけれど、新芽が伸び悩む場合は、根の活力低下が考えられます。

対処レシピ(水500mlに対し)
・リキダス 200倍 / 2.5ml(小さじ半分)を週2回・底面給水で2週間継続
・WABARA SOIL DROP 1500倍 / 0.33ml を週1回・別日に底面給水
(3)培地の表面に緑色のヌメリ(藻)が出てきた
これは光と水分が常にある場所で藻が増えた状態です。根腐れの直接原因ではありませんが、放っておくと栄養を奪われたり、虫を呼んだりします。

対処
① ピンセットや綿棒で表面の藻をやさしく取り除く
② お皿の置き場所を少し暗めに変えるか、培地の表面に光が当たらないようにする
③ 「衛生週」を1週間実施する(藻の根本対策)

藻対策の衛生週レシピ(1週間、毎回の水補充に使用)
水500mlに対し、
・WABARA AG+リキッド / 1〜2滴
・オキシドール(3%)/ 2.5ml(小さじ半分)

AG+リキッド単独では藻の繁殖を止めにくいため、オキシドールとの組み合わせが効果的です。オキシドールが藻のバイオフィルムを分解し、AG+リキッドが再発生を抑えます。

※衛生週中は東京8、リキダス、メネデールは投入しないでください。
(4)培地が常に湿っていて乾かない
給水間隔が短すぎる可能性があります。次の給水を1〜2日遅らせ、培地が少し硬く感じるくらいまで待ってから次の給水をしてください。

お部屋の風通しも確認してください。サーキュレーターを弱めに回すか、お苗を少し風の通る場所に移すだけで改善することが多いです。

小さい苗や剪定後の苗、少し弱った苗は水を吸う力が弱いため、より通気性を上げる必要があります。縁が低く口の広い容器に変えるのもおすすめです。
(5)根腐れが疑われるとき(フラッシング)
水があるのに葉っぱの元気がなくなってきた、下葉がじめっとしたまま黄化する、根がじとっとして黒っぽい、培地の臭いやぬめりを感じる、水が減りにくい、といった時は根腐れの可能性があります。

おへやで育てるばらは、水が多いことそのものよりも、培地の中の水が傷み、空気不足になることで根が弱ってしまう場合があります。

軽度〜中程度の対処:フラッシング
培地の中の傷んだ水や汚れをやさしく入れ替え、根まわりの環境を立て直す作業を「フラッシング」といいます。状態に応じて、次のいずれかの液をご使用ください。

● マイルドな対処(軽度・植物にやさしい)
・米酢を1000倍に薄めた水(水500mlに0.5ml)
・または 東京8の100倍液(水500mlに5ml)

● しっかりした対処(中程度・殺菌力をやや高める)
・オキシドール(3%)500倍(水500mlに1ml)

フラッシングの手順
上記いずれかの液を、上部からゆっくり流し、根を切らないようにやさしく揉みながら、培地の中の水を入れ替えてください。
最後に一揉みして余分な水を少し出し、一旦キューブが軽くなるまで乾かします。

その後は、乾いたら培地の下1/3〜1/2ほどを1分ほど水につけて吸水させ、水のない通気性の良い器に置く方法か、5mm程度の少ない水で底面給水する方法で、しばらく慎重に管理してください。

場合によっては一旦葉が落ちることがありますが、2週間ほどして新芽が動き始めると回復していくことがあります。
不調時は肥料を足す前に、まず培地環境と水の状態を整えることを優先してください。
(6)根腐れがひどいときの応急処置
フラッシングをしても改善しない、株元から強い腐敗臭がする、葉が急にしおれて落ちる、といった状態のときは、培地と苗を一緒に消毒する応急処置を試してみてください。

手順
① 別の鉢に植えている場合は、苗を鉢からそっと取り出します。パフカル(培地)から根を引き離す必要はありません。
② 浅めの容器に応急処置液を作ります(水500ml+オキシドール15ml = 大さじ1杯)。
③ 苗を培地ごと立てて浸します。液面は培地の上端から3〜5mm下まで(茎が液面に触れないように)。
④ そのまま12時間放置します。直射日光は避けてください。最初の30分間に細かい泡が出るのは効いているサインです。
⑤ 12時間後、苗を取り出します。清水バットで5分浸し、流水で1分ほどやさしくすすぎます。
⑥ 鉢に戻し、最初の1週間は底面給水のお水を普段の半分くらいに減らして様子をみます。

処置後の追加ケア(48時間後から)
リキダス200倍 / 水500mlに2.5ml を週2回投与し、根の回復を助けます。葉色が薄い場合は、さらに数日後からメネデール100倍を併用します。

株元が完全に軟化している、根を見ると半分以上が茶色く溶けている、という場合は、残念ながら救出が難しいことが多いです。健康な苗への感染を防ぐため、無理せず処分をご検討ください。新しい苗のご相談も承ります。
(7)ハダニ
葉の色がかすれたように薄くなる、葉裏に細かい虫がいる、クモの糸のようなものが見える時は、ハダニの可能性があります。

ハダニは乾燥した環境で発生しやすく、室内でも風通しが悪く葉の裏にほこりがたまりやすいと増えやすくなります。

予防としては、葉の表裏をやさしく水洗いしたり、株全体をさっと水につけて濯ぐようにして、葉裏の汚れや虫を落とすのがおすすめです。
発生してしまった場合は、葉裏を中心に丁寧に確認し、見つけたハダニは手で潰してしまうのが効果的です。

あわせて、ベニカナチュラルやカダンセーフなどのスプレーを使い、葉の表だけでなく裏面にも丁寧に散布してください。
散布は晴れた日の午前中に行い、散布後にしっかり乾くようにするのがおすすめです。
(8)うどんこ病
葉やつぼみ、茎の表面に白い粉をふいたようなものが見える時は、うどんこ病の可能性があります。

風通しが悪い時や、株が弱っている時、急な環境変化があった時などに出やすくなります。

見つけた葉は早めに取り除き、広がらないようにしてください。
ベニカナチュラルやカダンセーフなどのスプレーでケアするのがおすすめです。

散布する時は、葉の表面だけでなく裏面にも丁寧に行い、その後しっかり乾かしてください。
明るさと風通しを見直し、株全体のコンディションを整えることも大切です。

REPOTTED CARE

お家の中での鉢上げ後の根腐れケア

レカトン・セラミス・お庭の土などに鉢上げしたあとは、上部からの水やりが基本になります。
この管理に切り替えた直後は、水の与え方が難しく、根腐れのような症状が出ることがあります。
鉢上げ後の根腐れは、培地ごと浸漬する応急処置が使いにくいため、別の方法で対処します。

鉢上げ後によくある症状
・水やりの後、いつまでも鉢が重い
・葉が急に黄色くなる、しおれる
・株元から異臭がする
・鉢底から茶色い水が出る

これらは、鉢上げ後の上部からの水やりで、培地内に水が滞留して酸欠になったサインです。
軽度:上からのフラッシング
症状が軽い場合は、上部から殺菌力のある水をゆっくり流し、鉢底から排出させて培地内の水を入れ替えます。

フラッシング液(鉢上げ後専用)
水1Lに対し、オキシドール(3%)2ml(500倍)を作ります。

手順
① 鉢を流しやバットの上に置きます。
② フラッシング液を、培地表面からゆっくり、3〜5回に分けて注ぎます。
③ 鉢底から液がしっかり出てくるまで注ぎ続けます。
④ そのまま30分ほど置いて余分な水を切り、いつもの場所に戻します。
⑤ 次の水やりまで、いつもより2〜3日長く乾かしてください。

オキシドールは培地内のバイオフィルムを分解し、水を傷ませている菌を抑えます。鉢上げ後の上部給水運用との相性が良い対処です。
中度:鉢ごと半浸漬
フラッシングをしても改善しない場合、鉢ごと薄いオキシドール液に半浸漬します。

半浸漬液
水1Lに対し、オキシドール(3%)3.5ml(約300倍)を作ります。

手順
① 鉢が入る大きさのバットを用意し、半浸漬液を入れます。
② 液面の高さは、培地の表面より少し下まで(培地表面を液に沈めない)。
③ 鉢を液に入れ、30分浸漬します。培地が下から液を吸い上げます。
④ 30分後、鉢を取り出し、30分ほど水を切ります。
⑤ 次の水やりまで、しっかり乾かしてください(3〜5日間)。

※茎や葉が液に触れないようにご注意ください。
重度:鉢から抜いてパフカル部分のみ浸漬
上記の対処でも改善しない、強い腐敗臭がする、葉が次々にしおれて落ちる、といった重症の場合は、鉢から苗を抜き取って徹底的に処置します。

手順
① 鉢から苗をそっと抜き取ります。
② 周りについているレカトン・セラミス・土を、ぬるま湯(30℃程度)の流水でやさしく洗い流します。パフカル部分が見えてくるまで丁寧に。
③ 「気になるサインと応急処置」の(6)と同じ手順で、パフカル部分のみオキシドール10倍液(水500ml+オキシドール15ml)に12時間浸漬します。
④ 清水で十分すすぎ、新しい培地(レカトン・セラミスなど)を入れた新しい鉢に植え替えます。古い培地は廃棄してください。
⑤ 最初の1週間は底面給水(パフカル底面から5mm程度)で養生し、その後通常の上部給水に戻します。

古い培地は病原菌が残っている可能性があるため、再利用せず可燃ゴミとして処分してください。
鉢上げ後の根腐れ予防
鉢上げ後の根腐れを防ぐには、以下のポイントが大切です。

・通気性の高い鉢(スリット鉢、Airpot、マジカルポット)を選ぶ
・上部からの水やりは、培地全体が乾いてから、たっぷり鉢底から流れ出るまで与える(少量を頻繁にではない)
・1か月ほど経って鉢底から根が見え始めたら、底面給水に移行する
・月1回、上記の「軽度フラッシング」(オキシドール500倍)を予防的に行う

STEP UP CARE

植え替え・屋外での育て方

おへやで育てるばら mini は、そのままコンパクトに楽しむことも、室内で植え替えて少し大きく育てることも、さらに外に出して通常のバラ苗として大きく育てることもできます。
育てたい大きさや飾り方に合わせて、育て方を選べるのも特徴です。

(1)そのまま小さく楽しむ
おへやで育てるばら mini は、そのまま小さな姿を楽しみながら育てることもできます。
上部の下部の大きさと、根の量は基本的に比例しています。
大きくしたくない場合は、のびてきた根を切り、上部も切り戻すことで、大きさをある程度制限しながら育てることができます。

miniのような固まった培地のままであれば、寄せ植えにして箱庭のように仕立てたり、苔玉や mini 盆栽のようにして楽しむこともできます。
小さな苗ならではの世界観で育てていく。おへやで育てるばらminiならではの新しいばらの楽しみ方です。
(2)室内で植え替えて楽しむ
室内で植え替えて楽しむ場合は、レカトンやセラミスのようなハイドロカルチャー用の通気性の良い用土がおすすめです。
植え付ける時は、培地部分が5mm〜1cm程度見えるように植えます。これはもともとの培地全体を土で覆ってしまうと多湿になり、根腐れを引き起こす可能性があるからです。

水やりは、培地部分に直接与えるのではなく、レカトンやセラミスの部分(元々の培地の周り)に与え、根が外側へ伸びていくようにします。
鉢にもよりますが、概ね1か月ほどすると底面から根が見え始めるので、そうなると底面給水栽培に移行しても大丈夫です。底面給水の場合は、上部はカラカラになりますが問題ありません。

※植え替え後に根腐れの症状が出た場合は、「鉢上げ後の根腐れケア」のセクションをご参照ください。
(3)鉢の選び方と用土の組み合わせ
横にスリットの入った鉢や Airpot のような通気性の高い鉢を使うと、側面からも空気が入り、根がより機能的で美しく育ちやすくなります。

Airpot やマジカルポットのように通気性が高い鉢では、レカトンやセラミスよりも少し保水性のある WABARA Nursery soil も使いやすく、外での栽培に向けたステップアップ用の土としてもおすすめです。

一方で、スリットのない鉢では、通気性を補いやすいレカトンやセラミスの方が扱いやすいです。
(4)外で大きく育てたい場合
外で大きく育てたい場合は、まず室内で鉢上げした鉢の状態で1か月以上育ててから植え替えるのがおすすめです。
先に通気性の良い根の基礎をつくっておくことで、その後の生育が安定しやすくなります。

その後は、今ついている土をあまり落とさずに、6号以上、できればより大きめの鉢にバラ用の土を入れて植え付けます。
もちろん、そのまま地植えにしていただいても大丈夫です。

外への植え替えは、夏や水が凍結してしまう時期は避けてください。

この段階の植え替えでは、元々の培地部分の上に土がかぶっても問題ありません。
その後の管理は、一般的なバラ苗と同じように行ってください。

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PRUNING

切り方・整え方

おへやで育てるばら mini の剪定は、一般的な外で育てるバラの剪定とは少し考え方が異なります。
「株を休ませる」「大きく更新する」ための剪定というよりも、形を整えたり、芽の出方を調整したり、それぞれの枝ぶりや個性を楽しむための剪定です。

(1)おへやで育てるばらの剪定の考え方
おへやで育てるばらmini や室内鑑賞用に植え替えた苗は、外でのばら苗のように「株を大きくするための剪定」や「冬場の剪定」と同じように考える必要はありません。
形を整えたり、芽の出方を調整したり、今のサイズ感を楽しみながら育てていくために自由に切っていく剪定になるので、正解や間違いがありません。
(2)花が咲き終わった後
咲き終わった花をすぐに切らず、そのままにしておくと、近くから新しい芽が伸びてきて風情のある姿を楽しむことができます。
自然な変化を楽しみたい場合は、そのまま少し様子を見ても大丈夫です。

すっきり整えたい場合は、咲き終わった花の少し下で切り戻してください。
その後、新しい芽が動きやすくなります。
(3)一方向にだけ伸びてしまった時
一箇所だけが強く伸びてしまう場合は、その枝を切るだけでなく、株を横に倒すようにして置くことで、別の場所から芽を出させやすくすることができます。
これは「頂芽優勢」という上部の方から新芽を出しやすい特徴を応用した方法で、つるばらの誘因や、切り花の栽培現場で使われています。

培地は一部分が水に浸かっていれば水を吸いますので、真っ直ぐではなく倒して育てることで、また違う枝ぶりに変化していきます。
置き方や場所を変えることで芽の出方や枝ぶりが変化していくのも、おへやで育てるばらの面白さのひとつです。
(4)小さく保ちたい時の切り方
コンパクトに育てたい場合は、のびた枝先を軽く切り戻したり、根を整理したりしながら、大きさをコントロールしていきます。
上部だけでなく、必要に応じて根も少し整理することで、小さな姿を保ちやすくなります。

寄せ植え、苔玉、mini盆栽のような仕立て方を楽しみたい場合にも、このような管理が向いています。
(5)一般的な切り戻しもできます
一般的なバラと同じように、やわらかい先端を摘むソフトピンチをして株を太らせたり、5枚葉の上で切って良い芽を出させたりすることもできます。

SUPPORT ITEMS

お役立ちアイテム紹介

おへやで育てるばらを、より安定して楽しむためのおすすめ資材をご紹介します。
それぞれ役割が異なり、
「水を整える」「培地環境を整える」「栄養を与える」「活力を補う」「葉をケアする」「光を補う」
という考え方で使い分けるのがおすすめです。

水を整える:WABARA AG+リキッド
水が滞留することで発生する、根腐れの原因となる菌と臭いを抑制します。
銀イオンは水中で安定しているため、長期間にわたり水質を清潔に保つ持続効果があります。長期外出時の水管理にもおすすめです。
苗だけでなく、切り花用のヌメリなどの水質悪化を抑制する資材としても利用できます。

付属のスポイトで、1Lに1滴の濃度で水に混ぜて使用します。
培地環境を整える:東京8
多様な微生物の力で、培地環境を整え、根まわりを健やかに保つための微生物活性資材です。
おへやで育てるばらでは、水質保持、善玉菌優位な環境づくり、葉面散布による株全体のコンディション維持を目的として使えます。

通常の灌水や葉面散布には500〜1000倍程度、フラッシング時には100倍程度を目安にご使用ください。生菌資材のため作り置きには向きません。水やりごとにその都度足してご使用ください。

※オキシドール(衛生週のレシピ)と同日には使えません。衛生週終了から48時間以上空けてからご使用ください。

殺菌剤との併用はおすすめしませんが、WABARA AG+リキッド、ハイポネックス、WABARA SOIL DROP、WABARA LEAF MIST との併用は可能です。
開封後は高温多湿・直射日光を避け、できるだけ早めに、目安として1年程度で使い切る運用がおすすめです。
土中環境・活力補助:WABARA SOIL DROP
水やりの際に少し混ぜることで、土壌pH・ECを整え、有効微生物の活性化を助け、健全な土壌環境になるようサポートする植物活力剤です。
海洋性珪藻土由来のエキスで、ミネラルのほか、有機酸(フルボ酸・フミン酸)、アミノ酸、多糖類などを含みます。バランス配合のため、毎回の水やりに入れても過剰になりにくい設計です。

高温期の生理障害の軽減や、植え付け時の発根促進など、植物が受けるさまざまなストレスをやわらげ、健やかな生育を助けます。

水やりの際は1000〜2000倍を目安に薄めて使用します。
おへやで育てるばらでは毎回の水やりに、外の園芸ばらでは10日〜2週間に1回程度の使用が推奨されています。株の調子が悪い場合は1000倍程度で続けて使用できます。
葉色・発根を助ける:メネデール
2価鉄イオンを含む植物活力素。葉の色が薄くなった時の鉄分補給や、植え替え時・剪定後の発根促進に役立ちます。肥料ではなく活力素なので、肥料と一緒に使うこともできます。

水500mlに5ml(100倍希釈)を目安に、葉に霧吹きしたり、底面給水のお水に加えて使用します。

※葉色不良に対しては、まず根腐れの兆候がないか確認し、活力ケア(SOIL DROP・リキダス)で2週間様子を見てから、改善しない場合にお使いください。詳細は「気になるサインと応急処置」をご参照ください。
根の活力を高める:リキダス
コリン、フルボ酸、アミノ酸、カルシウムなどを含む植物活力剤。根の発達と植物の元気を支え、暑さ・寒さ・植え替えなどのストレスから回復しやすくします。

日常は1000倍(水500mlに0.5ml)を週1回、新芽の伸びが鈍い時のリカバリーには200倍(水500mlに2.5ml)を週2回、2週間ほど継続するのがおすすめです。
環境ストレスから守る:オキシドール(3%過酸化水素水)
薬局で手に入る3%の過酸化水素水。薄めて使うことで、培地表面の藻やぬめりの予防、根腐れ時のフラッシングや応急処置に活用できます。分解すると水と酸素になるため、残留がなく植物にもやさしい資材です。

月1回の衛生週(おすすめ):水500mlにオキシドール2.5ml+AG+リキッド1〜2滴を1週間継続使用。
根腐れの応急処置:水500mlに15ml(大さじ1)を作り、苗を培地ごと12時間浸漬します。
フラッシング:水500mlに1ml(500倍)を上から流して培地内の水を入れ替えます。

応急処置のときは必ず苗を鉢から取り出し、培地だけが浸かる深さで使ってください(茎は液面に触れさせない)。植え付けたままの状態で濃い液に浸けると、健全な根まで損傷します。

※水中で1〜2日で分解されるため、衛生週中は補充の都度新しく作ってください。作り置きや長期保存液には向きません。
植物を引き締める:WABARA LEAF MIST
コメのもみ殻から作った植物由来のミネラル「ケイ素」のスプレー。
葉っぱに散布することで吸収され、高温や低温、光の不足など多くのストレスを緩和し、植物の環境適応能力を高める手助けをします。
使いやすい液体肥料:ハイポネックス
ロングセラーで広く販売・認知されている液体肥料ブランド。
おへやで育てるばらの場合は、500〜1000倍程度に希釈し使用します。濃度が濃すぎると根を傷めることがあるので、高濃度にならないように気をつけてください。
WABARA AG+リキッド、WABARA SOIL DROPと一緒に混ぜて使用しても問題ありません。

※衛生週中は半量(2000倍)に減量してください。オキシドールが肥料成分の一部を分解する可能性があります。
光を補う:植物育成ライト
光が少ない場所で育てたい方は、植物の成長促進のために作られた植物育成用ライトの使用がおすすめ。
電球、パネル、蛍光管などのタイプがあります。
太陽光の波長域に似せて作られているため、演色性が高いです。そのため写真撮影などにもおすすめです。
お好みのサイズ、光の色で選んでください。
光量計測アプリ「PHOTONE」
花が咲くために必要な光の量を知ることができる無料のアプリ。
iPhone、アンドロイドどちらにも対応しています。
PPFD(光合成に有効な光の量)とDLI(有効な光の量を時間合計した値)を測定できます。
WABARAの調査では、概ねPPFDで150以上、DLIで3.0以上の環境で花芽がつきやすくなります。

DON'TS

やってはいけないこと

おへやで育てるばらを長く楽しむために、避けていただきたいことをまとめました。
いずれも実際のお問い合わせで多くいただいた事例から導かれたものです。

毎日たっぷり水やりをする
元気がないからと毎日たっぷり水を与えるのは逆効果です。パフカルは水もちが良いので、過湿でかえって根が窒息します。「水を切らさない」より「少し乾く時間をつくる」が原則です。
オキシドールと東京8を同日に使う
オキシドール(過酸化水素水)は東京8の有用な微生物を殺してしまいます。衛生週はオキシドール、基本レシピは東京8、と日を分けて使い分けてください。衛生週が終わったら48時間以上空けてから東京8を再開します。
葉が黄色いからとすぐにメネデールを使う
葉が黄色くなる症状は、鉄欠乏と根腐れの両方で起こります。見た目では区別がつかないため、まず根腐れの兆候(におい・株元の状態)を確認し、根腐れがなければ活力ケア(SOIL DROP・リキダス)で2週間様子を見てから、メネデールを試してください。順序を間違えると、根腐れを悪化させることがあります。
熱湯で消毒する
熱湯で培地を消毒しようとすると素材が変質します。45℃以上のお湯は使わないでください。
キッチン用漂白剤を原液で使う
ハイターなどの塩素系漂白剤を薄めず原液で使うと苗が枯れます。受け皿の掃除に使う場合も、必ず100倍以上に薄めて、使用後はしっかり水洗いしてください。
木酢液を原液で使う
木酢液は濃すぎると根がやけどします。使う場合は500倍以上に希釈してください。
応急処置の濃いオキシドール液に植え付けたまま浸ける
根腐れ応急処置の濃いオキシドール液(水500ml+オキシドール15ml)に、植え付けたままの苗をそのまま浸けると、健全な根まで損傷します。必ず苗を鉢から取り出して、培地だけが浸かる深さで使ってください。茎は液面に触れさせないでください。

ばら苗

次回のおへやで育てるばらの販売は、5月23日(土)13:00~の販売となります。

おへやで育てるばらのお取扱店

福岡県

B・B・B POTTERS



*各店舗の在庫状況については直接取扱店舗へお問い合わせください。
*苗のお取扱をご希望の方は、<Businessページ>の問い合わせフォームよりご連絡ください。